昨晩のできごと
飲みすぎた次の朝はお茶漬けが食べたくなる。ちょうど今朝も例にもれずそんな気分だったので戸棚の奥から赤と黒と何色かのしましまのお茶漬けのもとを取り出してきてはしっこを破って冷や飯が半分くらい入ったお茶碗にかけてお湯を注いだ。
やはり最高だ。僕はこのかりかりしたやつがとても好きなんだ。
箸休めの大根の梅酢漬けが霧のかかった頭を冴えわたらせる。
日本人とはなんとすばらしきものか。
頭は依然として重く足取りには一定の不正確さがある。
心地よい疲れだ。
昨日はひと月ほど前から大人数で飯を食う予定だったが当日に参加不参加の確認をとっても返信がこないような不真面目の集まりだったので計画は白紙に戻して反応が良かった何人かと場当たり的に飲みに行くことになった。
カレー屋と
ピッチャー飲みの関と
おっぱい触ったことのある岡野
だ。
上の二人とは同じクラスだったことがあったので昔から知っていたが、岡野に関しては最近まで俺が落ちた大学に受かったひょろっとしたイケメンぐらいの知識しかなかった。
先週木曜土曜とひょんなことから彼と服を買いに行くことになって仲良くなって、彼もまた僕の友人に多い、顔が良くなかったら色々とアウトな人種だということがわかった。
全員が揃って、一休の隣に新しくオープンしたご飯屋さんに行った。居酒屋に珍しく、魚がとても美味しかった。
その日は酔いつぶれて川越のゴミになりたい気分だったのでしこたま飲んだ。調子に乗って和酒をかっ喰らって潰れそうなときに関くんが止めてくれた。彼の一挙一動に飲みサーで培った介抱スキルが光る。何人のオンナを介抱してきたのだろう。
岡野は終始にこにこしており、事あるごとに誰かの頭をポコスカやっていた。
理系の辛くジメジメした実験は人格すら容易に破壊するのだとつくづく思った。
家に帰ってカメラロールを開くと、彼が自分のおでこを自撮りした写真が100枚近くあった。彼は去年の文化祭でも同じようなことをして、そのときは自撮りこんなにいらねえよバカと少し怒ったけれど今回ら野良犬に噛まれてドブに落ちて欲しいぐらいにしか思わなかった。
いらっとくる
飲みサー直伝のおもしろゲームをやったが如何せんサークルに所属しておらず場数を踏んでいない僕と岡野は本当に弱かった。あまりに弱過ぎて代わりに飲んでもらったりした。
カレー屋が俺強いから滅多に潰れないよと聞かれてもいないのに喋るのが妙に癪に触った。会計を先に払って置いてけぼりにしたけれどすぐに追いつかれた。
さすが広研イチの早足、侮れない。
バイト先に自転車を取りに行くと言って聞かないカレー屋を行かせて三人で帰った。意外とあっさりしていた。
楽しかった。また呼んでくれ。