Thoughts at 3AM.

記憶の補完

沖縄初日

 

夏も終盤の8/31日。

高校の同級生と沖縄旅行に行ってきました。


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朝5時ごろ自宅を出発して電車を乗り継ぎ、成田空港第2ターミナルへ。

爆安航空会社バニラエアで買った往復16000円の爆安チケットを握りしめ旅は始まろうとしていた。

 

しかし運命は残酷にも僕たちを引き裂いた。


今回の旅の参加者であるアサノと連絡がつかないのだ


寝坊するから寝ないで5:32分の電車に乗ると鼻息荒く語っていたのに、 

車内に緊張が走る…

 

アサノの携帯電話に着信をいれるも、もちろんつながらない。


あいつ、やりやがった…


僕は夢中で平日の朝6時前に何度も何度も何度も電話をかけた。

 

「はぁい、どちらさまでしょうか…」

 

くぐもった声が応えた。

びっくりしてスマホを落としそうになる

 

「おい、今どこだよ!飛行機のりおくれるぞ」

 

「はぁい、どちらさま……プツッ、ツーツーツー」

 

詰んだ。奴は完全寝ぼけている。はやくも今回の旅に欠員が出たことに驚きを隠せない。


さっき合流したキクチもひきつった苦笑いを浮かべている。


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6:30 時は動き出した。


ようやく連絡がついた。おおかたの予想通り寝坊していたとのこと。 


LINEで連絡はついたけど、肝心の電話をガチャ切りされている僕は


結論から言うと空港で無事合流した時に確認すると僕が必死になってかけていた電話番号は


アサノのものではなかった。

 

旅にはハプニングがつきものだなんて言うが、小鳥のさえずる爽やかな平日の早朝に


「おい!沖縄行くぞ!起きろ!」


などと全く見に覚えのない電話で貴重な睡眠を脅かされた挙句仕事に向かう善良な一般市民を思うと心が痛む。

 

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ちゃんと早起きした二人も不満顔



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チェックインに遅れておいてこのはしゃぎっぷりである。


合流し、チェックインを済ませ那覇へ。



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沖縄の空はどこまでも青く日差しは強い 、本州では過ぎ去った夏の再来を感じさせた。

「明るい!沖縄明るい!」

と普段は穴ぐらで暮らしているアサノもうれしそうだ。


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Limousineをリモウサインと読む。



那覇空港からは予約していたレンタカーを借りて宿を目指す。



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一泊二千五百円の宿ということで覚悟はしていたが、抜群の昭和テイストに窒息死寸前。


記憶が正しければ宿の主人と思しきオッさんは穴の空いた緑色のよれよれTシャツを四日間通して着ていた。

洗濯機をかたくなに拒み沖縄の自然を支えて行くその姿勢に脱帽せざるを得ない。ECOの体現者であると言えよう。

ここにいる全員がこれから四泊する事実から逃れたくて堪らない顔をしていた。


気分転換に港に行った。



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遠い目をするアラハル。




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ストイックにかつさりげなくツイッターに打ち込むアラハル。



その後はみんな示し合わせたように昼寝をしてしまい、起きたのは夕方6時前だった。


少しドライブもかねて那覇市内のつけ麺屋に行くことに。

カーナビの年式が古く、おまけにラグがひどいので何回か交差点でスクラップになりそうになる。

このカーナビに旅の至る所で苦しめられることをこの時はまだ知らない。


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横断歩道を歩く女性をミンチにしそうになりながらたどり着いたつけ麺屋。


入り口のドアが屈まないと入れない茶室のような造りになっていたのだが、何故かBGMはマイケルジャクソンメドレーだった。


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元つけ麺部の来店に店内はざわついた。


「いただきます。」


親しき中にも礼儀あり。全員の椀が揃ったことを確認して食べ始める。

豪快に麺をすする音がマイケルジャクソンをかき消し、店内が共鳴し始める。


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期待したほど美味しくなかったと表情で語るキクチ氏。


数々の名店を味わった元つけ麺部員の舌は肥えているのである


ファンキーなピアスをしたお兄ちゃんに高めの代金を払い、近場の夜景スポットに向かう。


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デカいかたつむりを見つけて夜景そっちのけではしゃぐ。



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クワガタが見つからなかったキクチは先ほどから不機嫌を貫いている。


国際通りで少しのつまみと酒を買い帰宅


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秒で潰れるアサノ。



二日目に続く。