Thoughts at 3AM.

記憶の補完

WISDOM TEETH [日曜定点観測0301~15]

 
 
 
あいさつ
 
 
親知らずを抜いて顔がパンパンマンです。
 

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oh... 抜いた歯は記念に歯のケースに入れて貰いました。

 
顔の写真だけで700人ぐらいは笑い殺すことができると思うほどの仕上がりで、術後4日目にしていまだに右頬の破壊力は健在です。
 
顔の周りを右手でぐるぐる指しながら「誰が顔デカいねん!!」と言うとたいていの人は僕の痛々しい顔面と必死さに2回までは笑ってくれます。このとき抜いた歯を見せるとなお効果的。
 
 
読書
 
この二週間は徹頭徹尾つきとおして読んだ本がない。
 
以下TSUTAYAで少しかじった本
 
 
「飛び跳ねる思考」 東田直樹
 

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自閉症患者の思考とはかけ離れたものだと盲目的に誤解され続けていた自閉症患者の思考を患者のひとりである東田直樹さんにインタビューを行うことで、今まで不思議に包まれていた自閉症患者から見た世界のすばらしさや、みずみずしさを可視化するとともに彼らの持つ世界に伴う困難を明らかにしています。この本に触れることでいままで身勝手に「チャレンジド」や「可哀想」とレッテルを貼り付けていた自分の無知さと理不尽な思い込みに気づきました。
 
 
半分まで読んでもっと読みたかったけれどお金がなかったから買わなかった。次に見かけたら買う。
 
 
「生まれたときからアルデンテ」 平野紗季子
 
 

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作者の好きなたべもの、お店を記したフォトエッセイ。写真のチョイスもレイアウトも素晴らしく、歯切れの良いリズム感のある文章でつるっと読めてしまうそうめんのような一冊。
 
一時間足らずの立ち読みでするすると読み切ってしまったので買うとなるとすぐに飽きてしまうのではと思い購入には至らなかった。棚を離れた後にグルメマップとしての使い方を思いつき今購入を悩んでいるところ。
 
 
「場所はいつも旅先だった」 松浦弥太郎
 

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Cowbooksを手掛けた松浦弥太郎氏が彼の人生を自身のルーツでもある旅に絡めて語ったエッセイ。18歳で渡米をした話から、旅先で出会う友人やガールフレンドの話、朝ごはんや古本屋の話などがこの一冊に散りばめられている。
 
SPBSでも何度か見かけてパラパラと読んでいたけれど購入には至らなかった。海の向こうで出会った友人との友情や、ガールフレンドとのロマンスは読んでいて腹が立ったことがあった。きっと羨ましさからくる嫉妬によるもので、自分が満足に英語ができないことが原因だろう。恥ずかしいことだ。
 
 
ここ最近読んだ雑誌で面白かったのは、マガジンハウス「Olive」の編集長をつとめた岡戸絹枝さんが手がけた「つるとはな」の創刊号。
 

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主体となったインタビューはこれから一花咲かせるいわゆるニューカマーにスポットを当てたものではなく、いぶし銀の俳優火野正平氏や、鎌倉に住む老夫婦、はたまたただのおばあちゃんを題材としている。僕はこういったすべてのひとから「聞く」という姿勢がとっても好きなので次の発刊が待ち遠しくなってしまった。
あと、裏表紙にわたって書かれた松家仁之の小説「ブランケット」もすれ違いざまに香る香水のような色気があり、とてもよかった。
 
Olive」はこの春発売の「Ginza 6月号」に特別別冊付録として復刊し添付され既に話題になっていることは知っていたが、なんにせよ「Ginza」自体が女性誌ということもあり書店では手にとりづらく、後ろ髪引かれるような思いをしていた。
あるときバイト先のコンビニに「Ginza」の入荷があり、運命的な再会を果たしたので付録の「Olive」も含めここぞとばかりに貪り読んだ。
「Olive」は知性的な文章もさることながらスタイルブックのモデルのポージングや、チョイスの節々に野性に近い何かを感じて、すぐに好きになってしまった。
 
 男性誌でもこれに似たものが見つかればいいんだけれど…。
「Wired」「Hypebeast」も好きだけどまたすこし毛色が違うのだ。
 
リソウノザッシヲモトメルタビハツヅク。
 
 
おわりに
 
先週の日曜定点観測はサボりました。
 
 
おしまい