Thoughts at 3AM.

記憶の補完

秋の日は釣瓶落とし [日曜定点観測20141019~26]

 

あいさつ

 

最近だいぶ寒くなってきたので大好きなコートを引っ張り出して着ています。

 

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内ポケットって最高にかっこいいですよね。

今着ているコートにはボタンが付いているちいさめのポケットと文庫本が一冊入るポケットがついているので何も手に持たずに外出できて幸せです。

 

あまり手荷物っていうものが好きではないので、冬のお出かけはこのコートの内ポケットに文庫本と薄い二つ折りの財布と定期券、メモ帳とペンぐらい。

手荷物がないとどこへ行くのにも身軽で、足取りも心なしか軽やかで歩幅もひろく歩けるような気がしたり、しなかったり。

 

 

読んだ本

 

アンソロジー 人間の情景 「別れのとき」

坂口安吾 「堕落論

 

川口松太郎の著作を探していて偶然たどり着いた短編集がとても良かった。

中でもモーパッサンの「宝石」が、元気のないときはいつもよりすこし贅沢をして過ごすという僕の信条をそのまま語っていてうれしくなった。

 

 

勉強

 

英会話の外国人講師と彼女の授業を潰してまで話し込んでしまいました。

授業方針についての疑問、大学の在り方、自分のあらゆることを自分のペアを置いてまで会話に熱中して周りの人にも迷惑をかけてしまいました。

授業終了後にも教授は付き合ってくれて自分の主張、今現在の状態、大学をやめようとしていたことにじっくりと耳を傾け、最後に僕のメモ帳をひったくって何やら呪文のような走り書きを残しました。

以下原文です

 

O GOD, GIVE US

SERENITY TO ACCEPT WHAT CANNOT BE CHANGED,
COURAGE TO CHANGE WHAT SHOULD BE CHANGED,
AND WISDOM TO DISTINGUISH THE ONE FROM

THE OTHER

 

神よ

変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、

識別する知恵を与えたまえ。

 

 

A serenity prayer  (ニーバーの祈り)

と呼ばれるアメリカの神学者ライホルド・ニーバーの遺した言葉です。

これはアルコール依存症の治療にも使われています。

 

最近刺さっていた立教新座高校2011年度の校長メッセージの一節「今この現実に真摯であれ」(こちら)と内容が被っていて、さすがと思わざるを得なかった。

 

なんだかいままで気分屋で早口の教授だとたかをくくっていたのでこんなに親身に聞いてもらって申し訳ないのと同時に、話している間に周りのことを顧みずに続けてしまったことを反省しています。

 

今週は教授と話し込む機会が特に多かった。

 

エピソード

 

おじいちゃんおばちゃんと紅葉を観に群馬県八ッ場ダムに行ってきました。

まだ緑色した葉も多かったですが、見事でした。

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ダム開発が再開したら暗い水底に沈んでしまうであろう木々の数々が綺麗に色づいているのを見るのはすこしさびしかった。

 

 

このごろあと何回おじちゃんおばあちゃんにあえるのかなと考えることがあります。

あまり考えてはいけないと思うのだけれど、彼らの世代で夫婦そろって病気をせずに自分の力で歩いて生活しているのはあまり多くはないのだと聞くといずれはお別れが来るものだと身構えざるを得ません。

 

遺されるものとして会える時に会わなくてはという台詞は、少々義務めいた響きがしてあまり良くは思えませんが必要なことだと痛感します。

 

 

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手をつないだときに、少しの段差につまづいたおばあちゃんが「年取ってくるとこれだからだめね」といたずらっぽく笑いかけたのに僕はうまく笑い返せなかったことをいまだに少し後悔しています。

 

 

おわりに

 

渋谷のO-EASTでやったクロマニヨンズのワンマンで性懲りもなく号泣しました。

ダンスの発表会やライブで泣く癖を直したいです。

 

おしまい